logo-roadto3dcg
ヘッダー画像

Road to 3DCG

Blender | シャドウキャッチャーで地面に落ちた影だけをレンダリングする

2018-02-20

地面オブジェクトに落ちた影のみをコンポジット合成する方法を過去記事に書いたことがあるけど、Blender2.79からはシャドウキャッチャー機能が搭載されたので、とても簡単に影を表現できるようになった。

下の例は、HDRI画像を背景に使ったシーンをレンダリングしてみたところ。メインのモデルの足元が地面についていないように見える。

オブジェクトモードで、地面にあたる位置へPlaneを新規追加する。

Planeが選択されている状態でプロパティエディタのObject>Cycles Settingsを開き、Shadow Catcherにチェックを入れる。

レンダリングしてみるとPlaneそのものは表示されず、Planeに落ちた影のみが描画される。細かいこと気にしないならこれだけで完了。

Planeに反射した光がモデルに当たって明るくなっているけど、先程いじったCycles SettingsCamera以外の描画項目をオフにしてみるとPlaneからの光の干渉がなくなる。

現実的には床面からの反射があるほうが普通なので、Planeのマテリアルを背景に合わせて反射光の色をコントロールするとかなんとかしてもいいと思う。(Planeを暗い色にしすぎると影が目立たなくなるみたい)

影つきのモデルを別の背景画像や動画とコンポジット合成したい場合は、プロパティエディタのRender>Film>Transparentにチェックを入れて背景を透明にした状態でレンダリングし、コンポジットノードのAlpha Overを使って画像を重ねる。

他に、Worldノードで背景を変える方法などもある。

(関連)Blender | 環境光にHDRI画像を使いつつ、背景に別の画像やテクスチャ等を表示させる - Road to 3DCG

使用ソフトのバージョン: Blender 2.79